風間サチコ　KAZAMA Sachiko

《ディスリンピック2680》　2018年　木版画 242.2× 640 cm
Dyslympics 2680 2018 Woodcut print 242.2× 640 cm

風間サチコ
KAZAMA Sachiko

1972年東京都生まれ　東京都に在住、活動。

「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作する。一つの画面に様々なモチーフが盛り込まれ構成された木版画は漫画風でナンセンス、黒一色のみの単色でありながら濃淡を駆使するなど多彩な表現を試み、彫刻刀によるシャープな描線によってきわどいテーマを巧みに表現する。風間は作品のなかで、現代社会や歴史の直視しがたい現実が、時には滑稽でコミカルに見えてしまう場面を捉えようとしている。そこには作家自身が社会の当事者であるよりも、むしろ観察者でありたいという意識が反映されている。作品はフィクションの世界だが、制作に際しては古書研究をするなど独自のリサーチを徹底し、現実や歴史の黒い闇を彫りおこすことで、真実から嘘を抉り出し、嘘から真実を描き出す。

Born in Tokyo, Japan, 1972.　Lives and works in Tokyo.

By using abundant color expressions between black and white, Kazama engraves social and political satire and nonsensical human acts sometimes comically and sometimes delicately on her woodcut print with a delightful sense of humor. Through enormous research on history, past and present events intersect and create a fictional story in her work.

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http://www.mujin-to.com/artist_kazama.htm